修論を書く準備はじめました: Ergodox EZ

ここ1ヶ月ほどずっとコーディングつづきで肩こりと右手の腱鞘炎に悩まされてきた私でしたが,これからももっとハードにコーディングや修論を含む資料作成などを行うことになる予定だったり,来春からはどこぞの会社でWeb系のエンジニアになる予定だったりということもあるので,これを良い機会にとErgodox EZというエルゴノミクスキーボードに手を伸ばしてみることにしました.


キーボードは一部業界を除けばその存在を軽視されがちなインプットデバイスですが,実は肩こりを含む使用者の健康問題に最も影響を与えるものといって間違いはないでしょう.
PCを使用する際の姿勢に与える影響は大きく,またキーを叩き続ける動きは指や手首の関節に少なからずダメージを与えていきます. こういったことを考えると,いかに正しい姿勢で,いかに指や手首に負荷を与えないキーボードであるかによってキーボードの良し悪しを決めることができます.

情報系の研究室などではそういった「健康面への影響」を考えてそれなりに高級なキーボード(HHKBなど)が用意されている事例もあるようですが,私の所属する大気系の研究室ではそのような部分に関する配慮はあまりないようです.研究室でのマシンはiMacなのでそれに付属しているパンタグラフ式のApple Wireless Keyboardを使う人がほとんどです.
しかし,私はあまりパンタグラフ式のペタペタした打鍵感が好きではないので,以前から自前のメカニカルキーボード・KBParadise V60(CherryMX赤軸)を持ち込んで作業するようにしていました. メカニカルキーボードはそのスイッチの種類によってパチパチした打鍵感やスルッと押し込める打鍵感などいろいろなものが存在しますが,赤軸はスコスコとした打鍵感で疲労が少なく長時間使用できるような印象です.

そのような感じで人よりは少しキーボードにこだわってきた私でしたが,先日から腱鞘炎っぽい症状と手首の痛みに悩まされてきました.
特にその手首の痛みというのは,普通のキーボードを打つ際に手をホームポジションにのせたときに手首の親指側の部分が伸びる状態になると出てくる症状だったので,これはもう完全にいままでのキーボードの設計上の弱点,変なところに変な負荷がかかってしまうことのひとつであるというのは明白でした.

そんなこんなで,年始ごろから界隈で話題に挙がりつつあったErgodoxというセパレート式のエルゴノミクスキーボードを購入するに至ったわけです.

Ergodox EZの購入

Ergodoxを入手するには,

  • パーツを買って自分で組み立てる (Massdropやfalbatech)
  • パーツを買って組み立てサービスに申し込む (falbatech)
  • 完成品の販売プロジェクトを利用する (Ergodox EZ)

の3つの選択肢がありますが,いちばん安パイと思われる完成品プロジェクト Ergodox EZから入手することにしました.

https://ergodox-ez.com/

本体の他に本体を傾けるためのチルトキット,パームレストがセットになったBundleというキット($295)があるので,私もこれを購入しました. 日本への送料$30を含め,総額$325.VISAプリペイドで支払ったところ,日本円では33600円(吐血)ほどでした.

以前は生産体制がまだ整っていなかったために注文から配達まで1ヶ月近くかかっていたようですが,最近はどんどんそのあたりがスムーズになっているらしく,私の場合は8月21日に注文し,23日に台湾から発送,25日に到着という,わずか4日間(!)の流れでした.

配送に関しては他の方がブログ等に書かれているようにUPSという業者による配送でしたが,私の場合は目的地が仙台であったためか成田に到着した時点でクロネコヤマトに引き渡された上でこちらまで配送されてきました(これもスピーディな配送に関係しているかもしれません).受け取りの際には関税の1300円を代引きで支払いました.

package UPSのパッケージ.ひたすらデカい

package2 パッケージはシンプルでオシャレ.

使用感

チルトさせて机に配置してみるとこんな感じでした.

ergodox1 とりあえず配置.

この机だとちょっと奥行きが狭すぎてあまり使い勝手は良くありませんでした.
Ergodoxのポテンシャルを引き出すには十分なスペースを用意するのが必要だと思われます.

ergodox2 10年以上使っているExpert mouseとの相性は良さそう

セパレート式であるため,手首を不自然に曲げることなく使用することができます.
また,いままで以上に良い姿勢で作業ができるため肩こりも起こりにくくなりそうです.

キースイッチですが,私はGateron白軸(いちばん軽いスイッチ)を選択しました.いままで使っていたメカニカルキーボード(CherryMX赤軸)よりもさらに軽いスイッチですので,使用感がどうなるかは届いてみるまで予想できませんでしたが,使ってみると思った以上に快適なスイッチであると感じました. ただ,Gateron白軸は軽すぎて嫌いという人も結構多そうな印象があるので,個人的には赤軸の方がオススメできる気がします.

付属のパームレストは他の方が書かれているようにシンナー臭くはありましたが思ったほどではなく,鼻を近づけて嗅がない限りは全く臭いません.クレームで改善されてきたのかな?

キーマップの変更

Ergodoxはファームウェアをコンパイルし直すことで,キーマップをユーザー側で自由に割り当て直すことができます.
Ergodox EZのデフォルトのキーマップはイケていないので私も例に漏れずすぐにリマップしました.

現在の構成としては以下のようにレイヤーを4つ用意して利用しています(4つ目のレイヤーのDvorak配列はおまけで用意).

https://github.com/rinx/qmk_firmware/blob/master/keyboards/ergodox/keymaps/rinx/keymap.c

まとめ

この記事ももちろんErgodoxを使って書いていますが,キー配列に慣れていないためいまのところ普段の40%程度の速度でしかキー入力ができていません.
慣れればもうちょっと速くなるかな?

キーボードやマウス・トラックボールなどのインプットデバイスはPC本体に比べて比較的長い間使い続けることができると言われています.
耐用年数を考慮すれば,高級キーボードを買うことは決してコスパが悪いことではないと言えます.

使っているとキーマップはまだまだ改良の余地がありそうと思う部分があって試行錯誤の繰り返しですが,これもこの手のキーボードの楽しみのひとつでしょう.
Dvorak配列を手軽に試したりできるのも面白いです.

さあ,これで修論を書くぞ~!l(吐血)